平成30年6月19日掲載分

天賞
慰霊の日礎をなぞる老いの指 糸満 山城のぶう
地賞
火炎痕残したままの小禄墓 浦添 比嘉義央
人賞
占い師聞かぬことまでよく喋る 沼津 木俣邦捷
奨励賞
終活を気にせず生きるケセラセラ 石垣 松本敏
佳作
百合を見て白百合学徒の名を偲ぶ 今帰仁 長田勘逸
背なを押す記事を朝陽に染めて読む 那覇 前川真
嬉しくて固い握手が離せない 八重瀬 小原千春
景色よりガイド嬢だけ見て歩く 糸満 大城正雄
遍路さん途中車に乗り替える 那覇 山内昌一
ストレスが友の笑顔で飛んでゆく 読谷 新垣喜邦
暑い日は泣く子も黙るカキ氷 南風原 宮城睦子
幼子の知ったかぶりが幸を呼び 読谷 比嘉ケイ
菜園も安値の市に潰される 読谷 長屋武
川柳で未だ元気という便り うるま 比嘉春栄
連れ合いを友達という老夫婦 那覇 比嘉靖


天賞山城さん:戦後七十年余、多くの人達が平和の礎へ足を運んだことだろう。老いの指にこもる平和への思いを受け止めたいものです。
地賞比嘉さん:沖縄のいたる所にある火炎痕は、戦争を風化させないためにも、大切に遺したいものです。
人賞木俣さん:悪いことは、聞きたくないものですね。

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